「七人の秘書」を見逃し配信でフル動画を無料視聴する方法！1話〜全話のネタバレ・感想

粟田口財務大臣（岸部一徳）が予備費について閣議決定がなされたことの記者会見をしています。

そんな中、あるホテルの一室では老人と愛人がトランプ遊びをしたり作った煮物を味わったりする場面からドラマは始まりました。

東都銀行の頭取の一原福造（橋爪功）と秘書の照井七菜（広瀬アリス）がホテルのVIPルームで密会して2人だけの楽しい時間を過ごしていたのです。

ところが、一原福造が突然苦悶の表情を浮かべて、意識を失いかけています。

照井七菜はどうしてよいか解らず迷ってばかり。

場面は切り替わり、ラーメン屋の店主・萬敬太郎（江口洋介）の元へ電話が入ります。

「解りました」

それだけ答えると、店にいた女たちが一斉に行動を起こします。

数分後、ホテルの制服を着た望月千代（木村文乃）、鰐淵五月（室井滋）、パク・サラン（シム・ウンギョン）、長谷不二子（菜々緒）が現れて、心肺蘇生処置を施し始めたのです。

しかし残念ながら、その懸命の救命処置の甲斐なく福造は死んでしまいます。

この状況に、七菜はただ泣き崩れて取り乱してばかりです。

そんな中、駆けつけた4人は証拠隠滅の作業を淡々と進めてゆきます。

長谷不二子（菜々緒）は福造に取りすがって作業の妨げとなっている七菜の顔を張り飛ばし、作業を続けます。

望月千代（木村文乃）は、七菜に「今夜のことは墓場まで持って行き口外しません」と書かれた書類を差し出しサインをさせます。

一方、支配人に一原福造と七菜の客室利用データの削除を命じていたのは、風間三和（大島優子）です。

すべての処置が済むと、三和の指示に従って5人の女は福造の遺体を持って、あっという間に去ってゆくのでした。

実はこの5人の女の行動の裏には、福造とある男の約束があったのです。

「もし自分に万が一のことがあっても、自宅で亡くなったことにしてくれ」と福造は、司法書士の資格をもつ萬敬太郎（江口洋介）に頼んでいたのです。

実は萬敬太郎（江口洋介）、普段はラーメン屋の店主を営み福造は常連客、萬は副業で司法書士の裏稼業をしていました。

ホテルの部屋にひとり取り残された七菜、呆然とホテルの廊下を裸足で歩いています。

一時間後、自宅に届けられた一原福造の遺体は、本人の希望通り、何事もなく妻に看取られ亡くなったかのように布団の中で横たわっていました。

福造の突然の死で銀行も世間も大騒ぎとなりましたが、お別れ会が催されることとなります。

財務大臣の粟田口十三（岸部一徳）をはじめ続々と政財界の要人たちが式場にやってきます。

常務秘書の千代が献花係を務め、警視庁警務部長・北島剛次（木下ほうか）には、秘書の不二子、東京都知事・南勝子（萬田久子）にはその秘書・三和、慶西大学病院の病院長・西尾忠彦（大和田伸也）には秘書のサランが並びます。

もちろん秘書たちは同じ様に花を受け取り献花していますが、目を合わす事もありません。

七菜は、葬儀会場の近くまでやってきますが、福造の写真や妻の姿をみると、いたたまれず逃げてしまいます。

お別れ会の式場の外では、千代田支店長の守谷正（山崎樹範）が、千代のボスで常務の安田英司（藤本隆宏）に何か必死で話をしていました。

守谷は安田に強要され取引先の町工場・神田精密の決算書を改ざんして不正融資した金を安田にバックさせていたのですが、金融庁調査で目を付けられてしまっていました。

対策を相談していたのです。

しかし頭取昇格を目指す安田はそんな守谷の話は相手にしません。

その晩守谷は、衝動的に電車に飛び込もうと自殺を図ります。

自分の指示に従って協力してくれた町工場・神田精密の社長と安田の冷酷な態度が繰り返し脳裏に浮かんで苦しんでいたのです。

そこにあと一瞬のところで守谷の自殺を阻止した千代。

守谷を連れて、ラーメン店「萬」に向かったのです。

客もすっかりいなくなった店内で守谷は、「自分が罪をかぶって消えるしかない」と、千代と店主の萬に語っています。

ところが、どこからいたのか？　守谷の背後には不二子、サラン、三和、五月がラーメンを食べながら話を聞いていたのです。

状況が飲み込めない守谷にラーメンをおごってもらって立ち去る秘書たちが、揃って「そんな（安田みたいな）ヤツは懲らしめてやりましょう！」と勝手に宣言。

実は彼女たち、わずかな報酬で依頼を受けて人助けをするという影の軍団だったのです。

ここに集まって元締めの萬や情報屋の五月とともに　それぞれの分野で得た情報とスキルで悪を懲らしめる秘書たちでした。

「ここからは俺たちに引き取らせてもらいます」

萬のこの言葉が作戦実行の合図です。

秘書達5人は、まず安田とその妻・幸世（とよた真帆）の行動から情報収集をはじめます。

そして、鰐淵五月（室井滋）は家政婦として安田家に入り込み、長谷不二子（菜々緒）はスピーチトレーナーとして安田に頭取就任の挨拶の指導に訪れました。

五月は、不二子が安田をスピーチの特訓でひきつけている間に安田の部屋の中を探し、不正資金を還流させた証拠を見つけようとします。

しかし、いくら探しても何も見つかりません。

それどころか、安田が自分の部屋に戻って来てしまい五月が見つかりそうになり、作戦は失敗。

安田を懲らしめることは出来ません。

とうとう東都銀行では取締役会で安田の新頭取就任が承認され、安田が全行員に向けて就任挨拶のスピーチを始めています。

各支店の行員や萬、そして秘書たちもライブ動画でその様子を見ています。

そこへ七菜が、役員と一原福造の妻・弓恵（朝加真由美）が居並ぶ中に現われ、妻・弓恵に福造のコートと共に福造が書いた「東都銀行の全行員」に向けた退任のメッセージを手渡します。

妻・弓恵は副頭取の霧島和夫（小林隆）を指名して、福造のメッセージを読み上げさせました。

すると何と！そこには、守谷の告発状を基に頭取自ら調べた安田の不正が記されていたのです。

そして次期頭取は霧島にと書いてありました。

これを聞いて逆上する安田でしたが、頭取就任スピーチの練習風景やリストラ対象者をダーツで決めている動画が公開されて、行員から「安田辞めろ！」の大合唱が響き渡ります。

結局、福造が七菜に託した最後の一言が安田を懲らしめる決め手となったようです。

それでも、守谷は萬のラーメン店で不正に手を貸した自分の罪を償い、銀行を辞めて次の人生を歩むと語ります。

そして、これまで協力してくれた秘書軍団のメンバー一人ひとりに厚みのある封筒に入ったものを置いて去ってゆきます。

さっそく、表情を緩ませて秘書達が手に取ったその封筒には「粗品」と書いたタオルが入っていました。

萬（江口洋介）の店でラーメンを食べていた鰐淵五月（室井滋）のスマホに息子を名乗る若い男から電話がありました。

「おれ、電車の中で痴漢に間違えられて腕を捕まえられちまったよ　母ちゃん助けてくれ！」

「おまえ！声がいつもと違うね。それに電話番号も？　けど落ち着くんだよ　すぐ助けに行くから！」

五月は食べかけのラーメンもそのままに、慌てて店を飛び出してゆきました。

その頃、胸に弁護士バッチを付けた男が先ほど電話をかけた若い男と一緒に五月の到着を待っていました。

「やってきたぜ！」

弁護士バッチを付けた男は、五月に駆け寄ると、

「私、弁護士のこういうものです」と言って名詞を五月に渡し、

「安心してください。大丈夫です。示談金さえ支払えば」

五月は、手提げバッグの中から封筒を掴むとその男に見せます。

だが、その瞬間、弁護士バッチを付けた男に次々と謎の電話が入ります。

「あたしよ」「あたし」「だからあたしだってば」

とうとう男は業を煮やし、

「いったい誰なんだ！お前達は！」

そう言って、五月が手にした封筒を奪い取ろうとします。

が、目の前には五月の急を知った秘書軍団が立っていたのです。

弁護士バッチを付けた男は、ひるんで倒れた瞬間、

「さあ　警察へゆこうか！」

警察手帳をかざした長谷不二子（菜々緒）が、立ちはだかります。

オレオレ詐欺の男2人はこうして御用となりました。

東都銀行では、一原頭取（橋爪功）の死亡退任により人事が一新されました。

新頭取が就任し、役員も大幅に入れ替わっていたのです。

行員にも異動はありました。

鈴木二葉（杉田かおる）が秘書室長に昇進。

一気に秘書室の空気は変わり、二葉は権力を振るって横暴に部下を扱います。

まるで主のように秘書室を牛耳っていました。

そんな中、イジメのターゲットになったのが頭取担当の秘書・照井七菜（広瀬アリス）。

おっとりしていてついミスを繰り返す七菜が、二葉には目障りでなりません。

しかも、新頭取・霧島和夫（小林隆）がそんな二葉に目をかけて擁護する態度に、うなぎ事件がきっかけで、二葉は嫉妬と憎悪の気持ちを抑えることが出来ず、とうとう嫌がらせを始めたのです。

そんな折、常務秘書・望月千代（木村文乃）に、陰の秘書軍団の一人、慶西大学病院の病院長秘書でハッカーの才能をもつパク・サラン（シム・ウンギョン）から情報が入ります。

「東都銀行の前頭取、新頭取の愛人と称して七菜がSNSで名前や画像がさらされている」というもの。

千代は自分のいる銀行の秘書室内の話だけに、七菜のことが気になります。

そして、二葉の嫌がらせから七菜を庇った千代も攻撃の的にされてしまったのです。

更に、2人に悪い知らせが届きます。

二葉が執行役員になり、あと一ヶ月に迫っていた定年が延長されることになったのです。

七菜はストレスで病院に通院することになります。

その上、なんと！その二葉の昇進祝いのパーティーの幹事に七菜が指名され、さらに苦境に立たされました。

そんな七菜を目撃したサランは、ラーメン店「萬」へいざないます。

そこで待っていたのが、6人の陰の秘書軍団たちでした。

「そんな奴は懲らしめてやりましょう」とのいつもの合図を交わした秘書達。

さっそく作戦を練り始めます。

「ここからは引き取らせてもらうよ」萬の“GO”サインが出ました。

最初は敵情視察。

いつものように家政婦に変身した鰐淵五月（室井滋）が二葉の自宅への潜入。

しかし、五月が二葉の家を訪れると、玄関で出迎えたのは二葉の夫でした。

「ごめんなさい！　確かに家政婦さんは頼んだけれど、僕がテレワークになって家に居ることになったから、家事は僕がすることになったんだ　悪いけど帰ってください」

と追い返されてしまいます。

二葉家には潜入できなかった五月でしたが、しばし家の前で立っているとその夫の様子が変です。

そこから秘書軍団の追跡が始まります。

そして二葉の夫は、風間三和（大島優子）が待ち受けるホテルに到着すると若い女性と共に部屋にシケコミます。

そうとも知らず二葉は、銀行の中をもうすでに役員気分で闊歩していました。

そこへひとりの女性が立ちはだかります。

その女性は、かつて二葉にイジメ抜かれて銀行を辞めた秘書でした。

突然ナイフを手に二葉に襲い掛かったのです。

しかし、二葉は手の甲に浅いかすり傷を負っただけでしたが、サランのいる病院に入院したのです。

実は、それが二葉にとっては運の尽きでした。

数日後、病院を退院した二葉が昇進祝いのパーティー会場のホテルに到着しました。

待っていたのは、幹事の七菜と千代とホテル従業員に扮した三和の3人。

しかし、招待客は誰一人現われません。

二葉は「これはきっとサプライズなのね」と言ってテーブルの下を覗き込みますが、見込み違いでした。

「みなさんからのメッセージが届いています」と千代が進み出て壁気掛けてある液晶パネルの画面を指差します。

すると、画面には二葉のイジメを受けて辞めた秘書や行員が次々と恨みを吐き出しています。

そして、招待客全員が欠席の返事を出していたことが表示されました。

さらに「室長。頭取からの電話です」

受け取った二葉の耳には、

「執行役員の話はなしだ！今度はキミが辞める番だ！」

と冷酷な一言が言い渡されました。

実は、二葉は病院に入院中、裏アカウントを使ってSNSへ嫌いな行員の悪口や暴露を書き込んでいたのです。

それを病院のWiFiに乗せて送ったのが運の尽きでした。

すべてサランにキャッチされ、逆に二葉の仕業をSNSに投稿したのです。

銀行中の人間が二葉の悪事を知ることになり、しかも銀行の信用は落ちるばかり。

最後にサプライズ！　二葉の夫が花束と離婚届を持って現れて二葉に渡し、去ってゆきます。

こうして、秘書軍団はまたひとり悪を懲らしめたのでした。

サラン（シム・ウンギョン）が務める慶西大学病院で、内科医の三好麻里（松本若菜）が現金が入った菓子折りを患者から受け取った疑いが出て謹慎処分になってしまいます。

本当は医院長の西尾忠彦（大和田伸也）が、実は自分の息子の直哉（忍成修吾）を内科部長にするため策略だったのです。

そのため優秀な内科部長候補だった麻里を追い落としたかったのです。

病院長秘書のサランは、自分が医院長から頼まれその菓子折りの箱を買いに行った記憶があるので医院長に強い疑惑を感じています。

落胆している麻里の姿が気になって仕方の無いサランは、萬敬太郎（江口洋介）のやっているラーメン店「萬」に麻里を連れてゆきます。

そこには、いつものように千代（木村文乃）や不二子（菜々緒）、三和（大島優子）や五月（室井滋）もいて、七菜（広瀬アリス）もあとからやってきました。

これで、秘書軍団勢ぞろいです。

サランと麻里の話を聞いた秘書軍団が義憤に燃えて、医院長親子の追討に立ち上がります！

その頃、医院長の西尾忠彦は、厚生労働大臣の佐山保生（大河内浩）や財務大臣の粟田口十三（岸部一徳）と料亭で会食をしています。

千代たちはまずは、情報収集のため息子の直哉に近づくため、合コンをセッティング。

三和と不二子と七菜が、直哉の医師仲間4人と会います。

そこで、直哉が自信満々で実力の無い男だと秘書軍団の判定が下ります。

サランは、医院長の部屋に忍び込み机の中から裏口入学のリストを発見します。

そこに書かれた樋口医学進英予備校の校長・樋口正二（黒須洋嗣）こそ逆襲のキーマンだったのです。

不二子が、秘書を務める警視庁の組織を使って樋口正二の素性を調べギャンブル好きで借金があることを突き止めていたのです。

一方、合コンメンバーから外れた五月も樋口が立ち回っている麻雀店で、ある作戦の待機。

まんまと樋口がやってきて、五月にコテンパンに負けます。

ここで五月は萬と共に、樋口から医院長の裏口入学工作やら息子・直哉の慶西大学裏口入学の事実まで吐かせていました。

その上、やっぱり麻里を追い落とすために医院長が樋口に協力させて、現金を入れた菓子折りを麻里に渡していたことも認めたのです。

週刊誌に患者からの現金授受のことが掲載され、粟田口大臣に相談した西尾医院長は病院内で現金の授受があったことの責任を取って引責辞任の記者会見を開きます。

しかし、西尾医院長には粟田口大臣から厚生労働省のポストが約束されていたのです。

そして病院内の会議では次の内科部長に息子の直哉を就かせることを意思表明します。

しかし、萬たちはそんなことでは許しません。

その会議の場所に、樋口を連れて乗り込み、

・　患者からの現金の授受が西尾医院長の策略だったこと。

・　西尾医院長が慶西大学裏口入学で多額の金を得ていたこと

・　直哉の慶西大学入学も裏口であったこと。

を暴き、

サランが合コン費用まで病院の経費にしようとしていたことまでぶちまけたのです。

「私達が経費削減で苦労していたのに2人はこんなことをしていたのか！」

会議に出席していた病院の医師たちの声で、西尾医院長と息子の直哉は追い出されたのでした。

品川駅のエスカレーターで女子高生の小杉映子（永瀬莉子）が何者かに後ろからスカートの中を盗撮されます。

映子はその男の腕を掴みスマホを奪おうとします。

男はそれを振り払って逃げますが、盗撮した画像が残されたスマホは床に落ち、拾ったのは映子でした。

映子はその日のうちに警察署へ被害届けとスマホを提出していました。

ところが、翌日になっても何の音沙汰も無いので再び警察署に行って見ると、被害届けは提出されていないと言われます。

「そんな筈は無い！」

と窓口で怒っていると、係官の上司が現われて、別室で諭されたのです。

「君は以前に万引きで補導されているね。　学校に知られたら退学になるのじゃないの」

泣く泣く映子は諦めて帰るのでした。

一方、警視庁警務部長・北島剛次（木下ほうか）は、警視正の山根幸四郎（金井勇太）に向かって「もう2度とやめておけよ」と諭していました。

「粟田口財務大臣の後援会長の息子である君だからこそだよ」と付け加えて、北島は盗撮事件をもみ消し、山根のスマホと被害届けを本人に返しています。

警務部長秘書の長谷不二子（菜々緒）はお茶をテーブルに置きながら、そのスマホと被害届けを見てしまいます。

不二子自身も警察内で男性職員から似たような辱めを受けた経験があるため強く憤りを感じてしまうのでした。

被害届けが提出されていたことを知った山根は、映子に騒ぎ立てぬよう警告を発するために仲間を使って、映子を暗がりで襲わせようとします。

しかし、そこに偶然通りかかった都知事秘書の風間三和（大島優子）が映子を救い、事無きを得たのです。

三和は映子から警察署での経緯を聞いて、萬敬太郎（江口洋介）のラーメン屋へ映子を連れて向かいます。

そこで映子と三和の話を聞いて、千代（木村文乃）、サラン（シム・ウギョン）、五月（室井滋）、七菜（広瀬アリス）、不二子の秘書軍団が憤慨し、山根を懲らしめる作戦を始めます。

萬の口からも映子に対し「ここからは引き取らせてもらう」の決め台詞が飛び出します。

まず、三和と七菜がオトリになって山根が盗撮する現場を五月が特殊カメラで撮影し証拠を押さえる作戦を実行します。

ところが、五月が別な男に盗撮され大声を挙げてしまうというアクシデントがあり、山根に逃げられ失敗。

次に、山根のスマホに残された映像をプールサイドでサランが抜き取ろうとしますがもう消去された後でした。

最後に秘書軍団たちは盗撮マニアのサイトからマニアが集まって自分の作品を見せ合う品評会があることを突き止めます。

その日は11月9日。場所は某ホテル。

この日にそのホテルでの警視総監と警務部長の会食をセッテングした不二子。

萬も加わって、品評会への警察の一斉検挙をお膳立てします。

逃げる山根を秘書軍団が警視総監と警務部長の会食の場へ誘導し、総監の目の前で山根の盗撮作品が披露されました。

山根はその場で駆けつけた警官に逮捕され、後に懲戒免職になります。

この騒動をスクープしたフリーのカメラマンが、粟田口大臣（岸部一徳）に後援会長の息子の山根が撮影された写真の買い取りを依頼しにやってきました。

始めは断った粟田口十三でしたが、背景に萬敬太郎と千代が写り込んでいるのを見て、

「全部、買い取らせてもらう」

と突然、返事を変えたのでした。

千代（木村文乃）は偶然通りかかった路上で、幼い兄妹が都知事の南勝子（萬田久子）の乗る車に泥を投げている現場を目撃し兄妹を叱って止めさせます。

しかし、何かワケがあるのだと感じた千代は萬のラーメン店で兄妹から事情を聞きます。

兄妹は住む家が無くなるのだと言うのです。

2人の住む児童養護施設を都が別の場所に立て替えて移転させる計画が周辺住民の反対で中止になったらしいのです。

しかし、現在の場所は売却が決まっていて子供達は他の地区の児童養護施設に分散されることが決まってしまいます。

実は会見でよく口にする「ステイ・ファミリィ」のキャッチフレーズで人気の庶民派都知事・南勝子の裏側には、この件で粟田口十三（岸部一徳）が陰で暗躍していたのです。

その密談の場所に同席していた三和（大島優子）は、「高級住宅地に児童養護施設はもったいない」という粟田口の言葉に憤りを感じていました。

そして粟田口は、ラーメン店にやってきてこれまでの萬敬太郎の裏の活躍に対し威嚇します。

始めは、千代たちを「貧乏人」と蔑み、兄妹たちにも同情を示さなかった三和でしたが、粟田口の言動が重なったことで、南勝子と粟田口に一泡吹かせる気になったのです。

「ここからは引き取らせてもらう」そう幼い兄妹に告げた萬をはじめ秘書軍団7人が立ち上がります。

千代は、元銀座のママだった南勝子を詳しく知るため知り合いのクラブママを訪ねます。

そこで、勝子は「車好きでハンドルを握ると人が変わる」という情報を得たのです。

そこで、勝子の弱点・ペットのプードル・“ハッピーちゃんが預けている動物病院で緊急手術を受けた”と言うニセの情報を勝子に伝え、罠を仕掛けたのです。

動物病院に駆けつけようとする勝子に対し、不二子（菜々緒）が美脚で誘って運転手を連れ出し、勝子が自ら運転するように仕向けます。

あとは、動物病院へ急ぐ勝子の車の前を五月（室井滋）がノロノロと原付バイクで走り、勝子が怒り狂う様子や暴言を動画で撮っていたのです。

勝子が動物病院へ着いてハッピーちゃんの無事を確認した時にはその動画はSNSで拡散された後でした。

その動画を見た都民からは膨大な非難や批判のコメントが勝子に集まっています。

ことの収集を計ろうとした勝子に三和はある提案をしたのです。

粟田口財務大臣との会食の約束もキャンセルした都知事・南勝子は緊急会見を開いて、中止としていた児童養護施設の建設を再開すると発表したのです。

そして勝子は会見の最後にこう付け加えたのです。

「私が（児童養護施設の）建設を約束したのは政府にてはなく、国民に対してです」

これで、勝子はしぶとくもこれ以上都民の非難の的になることから逃れることが出来たのでした。

ドラマ終了時間の9時54分、画面はいきなり切り替わり小池東京都知事の会見でニュース・ステーションが始まりました。

5つの”小”。また新しいキャッチフレーズです。

慶西大学病院長秘書のパク・サラン（シム・ウンギョン）には幼い頃、韓国で看護婦をしていた母と共に外科医だった父親・白鳥六郎に捨てられた過去がありました。

ある日サランの病院に、東京都知事・南勝子（萬田久子）が急性心筋梗塞で突然倒れて救急搬送されます。

さっそく勝子の緊急入院に駆けつけてきたのは財務大臣・粟田口十三（岸部一徳）でした。

そして東帝大学病院の心臓外科教授・白鳥六郎（リリー・フランキー）に手術を頼んであると伝え勝子を安心させます。

白鳥教授は“日本一のゴッドハンド”と呼ばれ“失敗しない外科医”なのです。

プライドが高い白鳥は、粟田口に勝子の手術を依頼されても特別に用意された金を受け取ろうとはせず、「簡単な手術」と言って術法を慶西大学の医師に伝えただけで自らは執刀しようとはしません。

勝子の手術を依頼されたのが白鳥だと知ってサランは動揺し、粟田口に直接、白鳥に会わせてくれる様に頼むのでした。

その頃、東帝大学病院で心臓の難病手術をする予定だった青果店の主人と妻の康子が、「突然病院から予定されていた手術を断られた」とラーメン店「萬」で照井七菜（広瀬アリス）に打ち開けていました。

康子の夫の手術を断った医師が、勝子の手術を担当する白鳥だと知って秘書達は腹をたて立ち上がろうとします。

しかし、サランひとりだけは沈んだ表情で、その場から去ってゆきました。

再び粟田口が勝子の見舞いにやって来ました。

勝子の体調を気遣うふりをしてやんわりと退陣を促したものの拒否された粟田口は、料亭で白鳥に勝子の手術をわざと失敗するよう持ち掛けます。

そして今度は前とは比較にならない位の大金を差し出します。

「これほどの大金があれば、研究員にも十分な金が渡せる」と手を伸ばしかけた白鳥でしたが、結局、粟田口に金を突き返し、またもや去ってゆきます。

秘書として医院長に同行し、料亭の隣の部屋でその様子を聞いていたサランは父である白鳥を誇りに思い、追いかけようとしますがここは思い留まるのでした。

その様子をリモートで見ていた秘書軍団、南都知事が殺されるかもしれない！と粟田口に対し怒りを燃やします。

そして、都知事秘書の三和（大島優子）とサランが「慶西大学の医師が南知事の手術を失敗する計画です」と白鳥に伝え、白鳥教授が知事を手術し助けて欲しいと懇願しました。

すると、秘書達が準備した手術室と助手を使って白鳥教授は南勝子を自ら執刀して助けたのです。

その結果、南知事は無事公務に復帰することが出来ました。

青果店の主人も、東帝大学病院で心臓の難病手術を無事白鳥教授の執刀を受けて元気になりました。

妻の康子から謝礼のたくさんの新鮮野菜も、ラーメン「萬」に届いています。

さっそく三和とサランが知事からの謝礼を持って、再び東帝大学病院の白鳥を訪ねます。

しかし白鳥は「その金は手術を段取りした君たちで分けなさい」と謝礼の現金を受け取りません。

そして、仕方なく2人が部屋を出てゆこうとしたその時、白鳥が言葉をかけます。

「サラン…………サラン　僕が名前を付けた娘、サラン」

サランは突然のことに身を固めたまま振り返ることも出来ません。

「サラン、君が僕のカバンを最初に持ってくれた時から、君がサランだっていうことは判っていたよ　母親そっくりの澄んだ目をしているからね」

振り返ったサランの顔を見詰めながら白鳥は、

「僕のことをさぞ恨んだことだろうね」

絞り出すような声でサランは答えます。

「はい……恨んでいました。 でも今は（あなた）をどうしようもないほど尊敬しています」

間があいて、続けます。

「私もあなたのような（人を救える）外科医になりたい」

涙が溢れ出して止まらないサラン。言いたくてももう言葉になりません。

しかしそのサランに落ち着いた口調で白鳥はゆっくりと

「残念だがそれは無理だ。　私はメス１本で人命を救ってきた。たくさんのものを犠牲にして、家族も捨てて」

「おまえには別の方法で…….人を救える……人になって欲しい」

そう、冷酷にも伝えたのです。

その時、オペの時間を知らせる声がして、白鳥は静かに部屋を出てゆきます。

残されたサランは、その場に佇んだまま言葉で打たれた様にうなだれて震えていました。

数日後、サランは粟田口財務長官の執務室で「私の秘書にならないか？」と誘いを受け戸惑っています。

ところが……..７話予告動画では、この２人がワインで乾杯する様子が映っていました。

粟田口財務大臣（岸部一徳）から秘書にならないかと誘いを受けサラン（シム・ウンギョン）は慶西大学病院を辞めて粟田口の事務所に務め始めていました。

そこには望月千代（木村文乃）の兄・一男（マキタスポーツ）も運転手として働いていたのです。

一方、ラーメン店「萬」ではサランが病院からもアパートからも姿を消し連絡が取れなくなっていることに他の秘書からは心配する声が挙がっていました。

そこに東都銀行の頭取秘書・照井七菜（広瀬アリス）が、ラーメン店「萬」に東都銀行の内定を取り消された大学の後輩・中川由加里（伊原六花）を連れて来たのです。

千代は由加里の内定取り消しに人事担当常務・高松新（相島一之）が絡んでいるとの情報を得て、その理由を探ろうと由加里から詳しい事情を聞くと、そこにはある選挙運動が浮かんできました。

財務大臣・粟田口十三（岸部一徳）の秘蔵っ子とも呼ばれている内閣府特命担当大臣・椎名七津子（凰稀かなめ）の選挙運動中、由加里はウグイス嬢のアルバイトをしていたのです。

その報酬は一日10万円。それだけでも完全に選挙違反でした。

これには更に裏があって、実はこの金の大半は由加里の区議会議員をしている父親に、椎名七津子が票のとりまとめの依頼をした謝礼金だったのです。

そのことが由加里の父親から発覚することを恐れ、由加里の内定を取り消す脅しを粟田口十三は高松新を通じてしていたのでした。

人事担当常務・高松新と頭取の会話を盗み聞きして粟田口が、糸を引いていたことを知った千代は、萬に「このままだと犠牲者が増えるばかりだから、（粟田口をやっつけて）決着をつけましょう」と訴えます。

しかし、萬敬太郎（江口洋介）は、秘書時代に粟田口の非情な手口によって収賄の罪を着せられて刑務所に入れられた経験をもっているため、千代を思い留まらせようとします。

ある日、萬敬太郎と千代はサランが秘書として粟田口の車を見送っている様子を目撃しました。

そして千代が、自分達の方へ戻って来て欲しいとサランに頼み込むとサランは、

「粟田口は、政治家としても人間としても魅力ある人物。もう戻る気は無い」

と突き放したのです。

「裏切り者！」千代の脳裏にはサランを罵倒する言葉がよぎります。

そういうこともあって、どうしても気持ちが治まらない秘書達は、衆議院議員・椎名七津子の選挙違反を表沙汰にする計画から始めます。

五月（室井滋）も粟田口の非情なやり口で夫を失い、その復讐のつもりで自分も粟田口を襲おうとして捕まり刑務所で過ごした過去があったのです。

いつものように、その五月が掃除婦になって椎名七津子の事務所に潜入し、票集めに協力した地方議員たちのリストを入手。

それを基に、千代や由加里が本当の事を公表するように説得に回ります。

しかし、思うように説得に応じようとしない物ばかりでした。

そこにかつて粟田口の秘書をしていて地方議員たちの面倒をみていた萬敬太郎が現われ、彼らを説得すると地方議員たちは協力すると言い出したのです。

そして、遂に椎名七津子を追い詰める動画が完成。

拡散しようとしますが、上手くゆかず、遂にはパソコンからデータが消失してしまう結果に。

ところが、次の瞬間には消えたはずの動画データがSNSを通じて次々と発信され、拡散してゆきます。

実は、その操作をしていたのはサランだったのです。

サランは秘書仲間を裏切っていたのではなく、“敵を欺くために味方を裏切ったように”装っていたのでした。

しかし、それを嗅ぎ付けた粟田口のスパイ・黒木（坂口拓）がサランを見つけてビルの非常階段から突き落とします。

大怪我を負ったサランでしたが、急を知った千代の兄・一男が萬と連絡を取りサランを病院に運び込んだのです。

その頃、椎名七津子の事務所に東京地検特捜部の強制捜査が入ったことで、親分の粟田口はマスコミからインタビュー攻撃に晒されていました。

粟田口は、椎名七津子を切る決断をします。

粟田口財務大臣（岸部一徳）のスパイ黒木瞬介（坂口拓）によって非常階段から突き落とされ大怪我をしたサラン（シム・ウンギョン）を見舞う萬敬太郎（江口洋介）。

鰐淵五月（室井滋）と共に粟田口への反撃のチャンスを狙っていました。

なんとそこに、仕事をクビになった警視庁 警務部長秘書・長谷不二子（菜々緒）と東京都知事秘書・風間三和（大島優子）が現れます。

さらにこの時、東都銀行常務秘書の望月千代（木村文乃）も頭取の霧島和夫（小林隆）からクビを宣告されていました。

秘書たちは、職探しのため裏稼業の解散を宣言し、千代は銀座のクラブのホステスに転職します。

すべて、粟田口が自分達の動きを封じ込めるために仕掛けた圧力によるものだと秘書達は感じるのですが反撃する手立てがありません。

その相談の最中にラーメン店「萬」に集まった秘書軍団がみたテレビニュースには、なんと千代の兄・一男（マキタスポーツ）が粟田口を襲う姿でした。

一男はその場ですぐSPに取り押さえられて警察へ連行されます。

すぐに萬と千代が留置所の一男と面会。

一男は、サランを非常階段から突き落とした黒木をテレビカメラの前で告発しようと試みたのだと言います。

萬には黒木の後ろに粟田口の指示があったことが解りました。

遂に、萬は粟田口を追い詰め直接対決する覚悟をします。

しかし、秘書達がみんなクビになってしまったので粟田口の悪事の証拠が集められません。

全員意気消沈しているところへ、いつものノー天気な顔で、照井七菜（広瀬アリス）がやってきます。

そうだ！七菜が残っている！

照井七菜は、なぜか？東都銀行頭取秘書をクビにされていなかったのです。

七菜は、すでに粟田口のいいなりになっていた頭取の霧島和夫のパソコンから粟田口に関する裏金の情報を引き出します。

サランがその情報を分析してその裏金から1億円が椎名七津子の選挙運動の際にばら撒かれたことを突き止めたのです。

ここで、萬が粟田口のいる財務大臣執務室に乗り込んで、悪事のすべてをまとめた書類で追求し始めると、粟田口は否定せず、

「よう調べたなあ」と言って、こんどは萬たち秘書軍団のひとりひとりの情報を集めた資料を取り出して、「お前たちのことはすべて調べ済みだ！」と甲高い声を上げたのです。

そして「大事なことはみんな密室で決まる。底辺の奴らはヘイコラ従ってたらいいのや！」

と口走ってしまったのです。

そこへ、財務大臣秘書官の八雲智彦（本田大輔）が血相を変えて執務室へ入ってきました。

「大臣！大変なことになっています！執務室の様子がインターネットで流れています」

粟田口は慌ててカメラをさがしますが、目の前に置かれた萬が持って来た酒の壺に気が付いた時はすでに遅かったようです。

八雲秘書官は粟田口に「はやく釈明会見をする必要があります」とささやきます。

すると、大臣も「よし！記者を集めろ！」

記者会見はすぐに会見室で始まりました。

粟田口大臣は、始めに椎名七津子の選挙運動資金など事実関係は「すべて真実だ」と認めた上で、「全部秘書がやったことで知らなかった」と釈明し始めたのです。

聞いている記者からは、「ネット配信された？」「何のこと？」「どういうことですか？」の質問が湧き上がります。

実は、執務室での生中継動画は実際には配信されていなかったのです。

「粟田口の口から事実だと語らせるのが目的だった」と萬が言うとおり、八雲秘書官と仕組んだ作戦だったのです。

八雲秘書官も椎名七津子の選挙運動裏資金の件では、このままでは「（萬のように）自分の所為にされて刑務所に送られる」と危機感があったのです。

しかし、今度の記者会見の生中継は全国に放送されてしまいました。

粟田口大臣は、騙されたことに気づくと大臣執務室に逃げ込みますが追いかけるカメラは尚も生中継を続けていました。

机の下に隠れ、芋虫のように丸く身を屈めた粟田口の姿を自身が「底辺」と云った国民の前に晒されることになったのです。

そして後日、粟田口財務大臣の辞任が新聞で報じられた頃、総理大臣執務室では、秘書の鈴木六都美（岩下志麻）が総理大臣・天粕八太郎（矢島俊作）に「次の財務大臣の人選はお任せください」と申し出ていました。