「七人の秘書」サランは何故粟田口の秘書になるのか？

ドラマ「七人の秘書」6話のラストシーンでは、サラン（シム・ウンギョン）と父・白鳥六郎（リリー・フランキー）の感動の再会シーンがありました。

「（リリー・フランキーさん）が優しく語りかけるシーン泣いた！」、「私的ドラマ史に残る名場面でした」などSNSには感銘を伝えるコメントが寄せられています。

しかし、サランは次週７話ではなんと！その父・白鳥六郎を悪事に利用しようとした粟田口大臣の秘書になっています。

ドラマ「七人の秘書」でサランは何故粟田口の秘書になるのか？を考察しました。

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粟田口がサランを秘書にする理由

“失敗しない外科医”白鳥六郎に失敗させて南都知事（萬田久子）を引き摺り下ろそうとした粟田口十三（岸部一徳）。

こんどはサランを利用して秘書たちを束ねる萬敬太郎（江口洋介）の企みを暴こうとしているのです。

萬敬太郎は元粟田口十三の秘書でしたが、萬に収賄の罪を着せて自分は司直の追及から逃れていいました。

鰐淵五月（室井滋）からも恨みを買っています。

そのことを感じ取っている粟田口は、自分の息の掛かった人間が次々と萬たちによって“成敗”されてゆくのを黙って見過ごすわけには行かなくなってきているのです。

次は自分がターゲットにされるのではないかという怖れもあります。

フリーライターの謎の男・黒木瞬介（坂口拓）を使って萬敬太郎の周辺を探らせ始めていました。

そこにヒットしたのが、サランの行動でした。

もうすでに、サランと白鳥六郎が親子だと言うことの情報は粟田口には入っているのでしょう。

ここが萬たちの弱みになると見込んで、スパイとしてサランを秘書に雇ったのだと推測します。

 サランの父・白鳥に対する感情

南都知事の手術がきっかけで父・白鳥六郎と再会を果たしたサランでしたが、

「あなたのような外科医になりたい」

という希望を無残にも打ち砕かれ、

「おまえには別の方法で……人を救える……人になって欲しい」

と突き放された悔しさはサランにとって忘れることは出来ません。

自分と母を捨てた父を「どうしようもないほど尊敬する」と言ってしまったサランの胸に“父の言葉の真意を知りたい”という気持ちが浮かんだことは間違いありません。

白鳥の真意そしてサランは夢をまだ捨てていない

あの対面の場面で、父・白鳥が外科医になりたいという娘・サランに伝えたかった真意は何だったのでしょうか？

「私はメス１本で人命を救ってきた。たくさんのものを犠牲にして、家族も捨てて」

の言葉に表れているように、“外科医が人を救うということは並み大抵のことではない“と伝えたかったのでしょう。

そして、サランにその覚悟があるのかを試していたのだと推測されるのです。

父と同じ様に医者になることを夢見て勉強し、日本にやって来て挫折してもなおサランはまだ医者になる夢を諦めていないのです。

しかし、サランが医者になるには知力や努力だけでは足りません。

父の援助が欲しかったサラン。

考えた手段が、粟田口大臣を利用することだったのです。

サランが粟田口の秘書になる理由

サランには、粟田口が自分を秘書として雇う意図は判っていました。

・　スパイとして萬たちの動向を探らせること。

・　逆らった白鳥六郎に敵意を持つ娘のサランを有効に活用すること。

を承知していて秘書になることを受け入れたのだと思います。

では、そこまでして粟田口の懐に飛び込むサランの意図は、どこにあるのでしょう。

萬に助けられた恩義を返すため、裏切ったと見せかけて実は粟田口十三に鉄槌を下す目的で情報を得ようとしているのです。

それは「別の方法で…….人を救える人になって欲しい」と言った父親の言葉に従いたいとういう理由があったのです。

すなわち、秘書と言う立場になることで、“人を苦しめている粟田口を成敗し、人を救うことが出来る“と考えたのです。

まとめ

サランが粟田口大臣の秘書になった理由は、粟田口の弱みを掴み自分を助けてくれた萬に恩返しをするためです。

そして、「別の方法で……人を救える人になって欲しい」と言った父親の言葉に従うものでした。