「七人の秘書」福造が七菜へ最後に託した一言とは？

ドラマ「七人の秘書」1話は、冒頭から東都銀行頭取・一原福造（橋爪功）の突然死というミステリー調のシーンで始まりました。

そして、ラストではそのシーンで隠されていた七菜（広瀬アリス）へ福造から最後に託された一言が決め手となって物語が完結したのですね。

しかし、ドラマの中ではその詳しい内容は明かされていません。

そこで、「七人の秘書」1話で頭取が七菜へ最後に託した一言とは何だったのかを考察します。

頭取と七菜の関係はそれだけ？

一原頭取と七菜は、高層ホテルのスイートルームで2人切り、バスローブ姿でトランプ遊びと煮物を食べて過ごしていました。

それ以外には何もなく、「福造は手も握っていない」と七菜は、福造の妻・弓恵（朝加真由美）に明かしています。

しかし、果たして福造と七菜の関係はそれだけでしょうか？

もし、それだけであれば、

・　七菜は福造のお別れ会の会場で弓恵の姿を見て逃げ出すことはないでしょう。

・　頭取が七菜に最後に託した一言だって、妻の弓恵には伝えてもおかしくありません。

きっと、誰にも明かせない重要な“遺言“が七菜に託されていたのだと推測されるのです。

七菜は何故頭取の葬儀会場から逃げたの？

まず、頭取秘書の七菜はなぜ職務を放棄してまで頭取の葬儀会場から逃げたのでしょうか？

本人も言っている通り、福造の妻・弓恵の姿が会場にあったからです。

「お別れ会」の会場で、愛人であることがバラされて痴話ゲンカが始まってしまうからでしょうか？

いいえ違います。

福造が七菜に残したものを妻の弓恵に奪われてしまうと思ったからです。

妻の弓恵は、萬が渡した福造の遺言書に書かれた財産のすべてを相続することになるのでしょう。

他に相続人の登場していない様ですし。

しかし、福造が財産のすべてを遺言書に書いたとは限りません。

通常、遺言書に書かれていない財産が後から見つかった時には、

・　遺言書にその後から見つかった財産の帰属が書いてあればその記載どおり

・　何も書いてなければ、法定相続人で民法の規定どおり分割する。

ことになっています。

福造は、きっと人生最後の恋楽を味あわせてくれた七菜にも財産を残してあげたかったに違いありません。

頭取の妻は何故役員会にいたの？

「七人の秘書」放送終了後にSNSで疑問のコメントが相次いでいます。

「何故、妻の弓恵が東都銀行の役員会の場にいるの？」という意見です。

そう言えば変ですよね、

次の頭取を決めた取締役会に元頭取の妻が後ろの席とは言え、そこに座っているのは違うような気もします。

しかし、こんなことはよくあることなのです。

何故かと言うと、ドラマではそのシーンはなかったのですが、

頭取には死亡退職金や弔慰金が支給されるからです。

その決定が取締役会でなされて、その場で（目録だけですが）遺族に手渡されることがあるからなのです。

会社にとっては、長年労苦を共にしてきた遺族の奥さんをねぎらい故人に感謝の意を表す最高の場でもあるのです。

むしろ、遺族に出席してもらうのが大会社でも習わしになっているのが現状です。

頭取が七菜へ最後に託した一言とは？

さて、ドラマの中でも明らかにされていない福造が七菜へ最後に託した一言とは、何だったのでしょうか？

もちろん、薬箱の中にあった「行員諸君へ」と題する書面のこともその一言の中にありました。

安田常務の不正を暴き、次期頭取を指名する大事なメッセージでしたね。

しかし、それだけではなかったと考えるのが正解でしょう。

福造は、きっとこうも付け加えていたと思われるのです。

「京都迷宮案内って俺が主役のドラマにキミ出てみない？」

まとめ

長年、ミステリードラマの主役を演じてきた橋爪功さん。

華麗な女性遍歴をもつことでも知られています。

きっと、筆者の予想は当たらずとも遠からずでしょう。