ドラマ「監察医朝顔2」人食いバクテリア・劇症型溶血性レンサ球菌ってそれ何？

ドラマ「監察医朝顔2」13話で聞きなれない病原菌「人食いバクテリア」が登場しました。

研究所の学生アルバイトの牛島（望月歩）が朝顔（上野樹里）や丸屋大作（杉本哲太）に、独居老人の死因が「人食いバクテリア」だったことを確かめていました。

「人食いバクテリア」って怖い病気なんでしょうか？詳しく知っておきたいですよね。

ドラマ「監察医朝顔2」に登場した人食いバクテリアの正体を解き明かし、ドラマの展開をもう一度振り返ります。

13話に登場した独居老人の死因

ドラマ「監察医朝顔2」13話では独居老人だった吉田春江の死因が始めはなかなか朝顔にも掴めませんでした。

両手両足に、黒い壊死が見られたことから糖尿病を患っていたことは想像できましたが、直接の死因ではなさそう。

解剖して更に調べてみると、前身の臓器にも壊死が視られて、どうやら敗血症の疑いも出てきました。

敗血症は、感染症によって制御不能な生体反応が起こって重大な臓器障害が起こる病気ですが、あくまでも感染症による二次的な症状でした。

そこで、朝顔は敗血症の原因となる病原を探るために吉田春江が住んでいたアパートの部屋を訪れたのでしたね。

ところが病原が発生するような生活状態ではなかったのです。

ゴミはきちんと廃棄されていて、冷蔵庫の調理された食品も綺麗にパッキングし保管していました。

それでも丸屋はその食品を全部持ち帰って病原菌の痕跡を研究室で高橋たちと一緒に調べますが何も発見されなかったのです。

それが判ったのは、高橋（中尾明慶）が吉田春江の遺体から肉片の一部を摂って培養器で状態を見ていたシャーレ（培養皿）から。

死因は、通称「人食いバクテリア」と呼ばれる劇症型溶血性レンサ球菌に感染したことによる感染症だと解明できました。

いわゆる「人食いバクテリア」だったのか
#監察医朝顔

— Hαrum! Kαbαno (@ParadiseCat0526) February 8, 2021

人食いバクテリアにザワッとする#監察医朝顔

— パイセン@MX-30 (@miuchan) February 8, 2021

人食いバクテリアってどういう病原菌

人食いバクテリアが引き起こす肉体の損壊は、レンサ球菌が毒素を出して組織を液状化させることによって起こるのだそうです。

この病気に日本では毎年100人以上が感染しその致死率30％という怖い疾病。

しかし、ワクチンは研究されてはいるもののまだありません。

それは、誰もが感染する可能性のある病気で、子供の20％、大人の3％がこのレンサ球菌を持っていて、それほど深刻な症状が通常は起きないからだそうです。

しかし、糖尿病などで免疫力が低下している人がレンサ球菌の毒素の攻撃を受け血管に侵入されると、体中に菌が回りたちまち臓器が壊死してゆくといいます。

その様子がまるで“バクテリアが人の肉体を食い荒らすようだ”ということから「人食いバクテリア」の名がついているのです。

人食いバクテリア危険だわ。#監察医朝顔

— くるみ(スクショ、引用RT禁止) (@kurumi19720818) February 8, 2021

どうしたら防げるの

普段の生活の中で誰もが持つ可能性がある病原菌なので、完全に防ぎ切ることは出来ないのだそうです。

レンサ球菌は切り傷や虫刺されなどによって体内に入ってくることが多いので、傷に気が付いたら殺菌することが大切。

コロナのように飛沫感染は無いようですが、接触感染は否定できません。

したがって、他人との接触を減らすことも防ぐ方法だと思います。

のどの痛みなど軽い症状が出たら病院で診療を受けて、抗生物質を投与してもらう方法が無難です。

もし病気がすでに進行中である場合は、壊死した部分を取り除く手術が必要となるのだそうです。

アパートの隣人宮田ってどう思う

ドラマ「監察医朝顔2」13話では、亡くなった吉田春江の隣人・宮田市郎（赤楚衛二）が、「前にビーフカレー受け取ってからいつも……　迷惑だったんです」と朝顔や丸屋に語るシーンがありました。

もちろん、その時点では吉田春江が「人食いバクテリア」に患って死んだということは明かされていないのですが、宮田の発言に丸屋が憤りを感じた様です。

「ビーフカレーはあなたのために作っていたのです。そのことは知っておいてください！」と閉められたドア越しに宮田に伝えたのです。

隣人さんが宮田くんならビーフカレー作り続けちゃうよね🍛😌#監察医朝顔

— あいす (@honne__ura) February 8, 2021

しかし、一概に宮田を責められるものなのでしょうか？

牛肉アレルギーだった吉田春江があんなに牛肉を冷凍保存していたのは、宮田に食べさせたいという想いがあったに違いない。

そう丸屋が言うように断定できたとしても、宮田に何の罪があるのでしょうか？

劇中では明らかにされていませんが、宮田に免疫力が低下する既往症があり、手に傷を負っていたかも知れません。

もしそうだとすると、吉田春江から渡される料理を受け取るたび、彼は恐怖を感じていたに違いありません。

アパートの隣人が作った料理とかちょっと怖くて食べれん。すまん。。#監察医朝顔

— あい (@YagiAi0502) February 8, 2021

まとめ

ドラマ「監察医朝顔2」13話に登場した「人食いバクテリア」と呼ばれる劇症型溶血性レンサ球菌は、怖い病原菌でした。

これを防ぐには、怪我をしないように気をつけると共に、人との接触も避けるのが無難だと思いました。