木村文乃さん主演のTBS木曜ドラマ「七人の秘書」。
2話終了時点で視聴率も13%台後半を維持していて好スタートで、人気ドラマになりつつあります。
「七人の秘書」は、要人の秘書たちが毎回“小悪人”を懲らしめ活躍するオムニバス形式の物語なのですが、微かに黒幕の影を窺(うかが)わせるシーンが挟み込まれています。
それが、財務大臣粟田口(岸部一徳)の登場場面。
ドラマ「七人の秘書」なぜ黒幕が財務大臣粟田口なのか?を考察し、最終回結末を大胆予想します。
2020年10月22日から放送がスタートする「七人の秘書」。 主演の木村文乃さんらが演じる7人の名もなき「秘書」たちが、“影の軍団”となって理不尽だらけの日本社会を裏で操り変えてゆく痛快なドラマです。 オリジナル脚本を書くのは『[…]
千代(木村文乃)の兄・一男(マキタスポーツ)の失踪と黒幕の巨悪とがつながっている?
1話では東都銀行常務の安田英司(藤本隆宏)、2話では同秘書室長の鈴木二葉(杉田かおる)とニセ弁護士の坂本充(星田英利)が悪人役として秘書達に懲らしめられました。
しかし、このドラマのミステリー(謎)は、現在は、「ラーメン店 萬」となっている店の前店主で、主人公・望月千代(木村文乃)の兄・一男(マキタスポーツ)の失踪のです。
その謎を解くキーマンが、その店を引き継いだ元政治家秘書の萬敬太郎(江口洋介)と、いつもこの店にいる伝説の元政治家私設秘書・鰐淵五月(室井滋)。
2人はいずれも刑務所に入った過去があり、現在の財務大臣・粟田口十三(岸部一徳)とは浅からぬ関係にあったことが、劇中の言動で分ります。
またドラマ「七人の秘書」の番組HP相関図でも「萬をはじめ、“七人の秘書”たちとは少なからず過去の因縁を持つ」と粟田口十三のプロフィールを紹介しているのです。
それぞれの因縁の内容はドラマの進行にしたがって徐々に明らかになってゆくと思われますが、主人公・千代と粟田口十三との因縁は兄・一男の失踪に関係するものに違いありません。
回想シーンを見る限り、千代が銀座のホステスになったのも、派遣社員として銀行秘書になっているのも、すべてそれを探るためだからです。
ラーメン萬の経営者「萬」とはどんな人間?
その千代の執念を支え協力しているのが、萬敬太郎と秘書達というのがこのドラマの設定です。
萬敬太郎は、司法書士の資格を持ちながらそれは裏の副業とし、表向きは千代の兄・一男が陥れられ借金のために手放したラーメン店を買い戻し、店主として店を維持しています。
理不尽なことが許せず、政治家秘書を解雇され刑務所にも入れられた経験を持つ萬ですが、正義感だけは捨てていません。
萬の決めセリフ「ここからは引き取らせてもらう」
とは、“誰も強者に立ち向かわなくなってしまった朽ちた社会へのアンチテーゼ“を宣言する言葉。
アバンギャルドが支持される所以がここにあるのです。
財務大臣粟田口の裏の顔
では、財務大臣・粟田口十三とはどんな人物なのでしょうか?
前出の番組HP相関図では、
「不遇の生い立ちをバネに単身政治の世界に飛び込み、多くの人を踏みにじって、一代で現在の地位までのし上がった」
と、善人なのか悪人なのか判然としない表現になっています。
しかし、1話で粟田口十三は、
・ 東都銀行の一原前頭取の葬儀の際に、不正を行っていた安田常務に秘書から耳打ちされて「期待している」と、にこやかに誉め称えていました。
これだけでは断定は出来ませんが、
・ 安田常務が不正を部下に指示して裏で受け取っていた金の一部が、粟田口十三の秘書が管理する資金になっていた可能性も否定できません。
でなければ、あのように次期頭取が銀行内で未決定の時期に、監督官庁の長である財務大臣が予断を与えるようなことはありませんし、あってはならないことだからです。
手掛かりになることと言えば今のところはそのくらいですが、
「七人の秘書」の脚本家の中園ミホ氏、香坂隆史氏、林誠人氏は、いずれもテレビ朝日の同枠で放送された「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズで脚本を書いています。
そのドラマに神原名医紹介所の所長・神原明役で出演していたのが、「七人の秘書」で粟田口十三を演じている岸部一徳さんです。
この神原明は、主人公・大門未知子を操る医師免許を剥奪されたかつての名医。
しかし金に汚く、病院から暴利をむさぼりながらも、未知子たち派遣する医師には僅かな報酬しか与えず巨額の金を隠していた人物です。
劇中では未知子の才能を守り、元ミュージシャンという親しみあるキャラもありつつ、本質は悪人(病院長など)の上前をハネル、清濁併せ持つ人物でした。
そのキャラは「七人の秘書」の粟田口十三にも受け継がれるものと思われます。
何故ならば、「ドクターX~外科医・大門未知子~」も「七人の秘書」もキャスティングを担当するプロデューサーのトップが、同じ人物・内山聖子氏だからです。
この内山聖子氏が関わった作品には、シリーズものが多いのが特徴です。
2つの作品以外に「必殺仕置人」、「刑事7人」、「家政夫のミタゾノ」、森村誠一「棟居刑事」シリーズ、そして2020年放送予定の武井咲主演「黒革の手帳~拐帯行~」もシリーズ化を目指しています。
シリーズものでは登場人物のキャラクターがすでにイメージ化されていることが前提です。
その意味で、内山聖子氏は「ドクターX~外科医・大門未知子~」で、一言では説明できない悪人・神原明のイメージを再び岸部一徳さん演じる粟田口十三に求めているのではないでしょうか?
“キャラでは憎めないものの金には汚い悪人“
それを巨悪と言えるかどうかは受け取る人次第ですが、財務大臣という権力を持つ人物としては、評価は自明でしょう。
最終回・結末で暴かれる粟田口と萬との因縁の関係
ここからが、筆者の予想です。
まず千代の兄・一男の失踪は、間接的に粟田口の悪行(あくぎょう)に関係していると想像します。
おそらく粟田口十三は、権力を握る前から利権にむさぼりつくタイプの“普通”の政治家なのでしょう。
それが、萬や五月がよく知っている金融業界全般に広く知られた粟田口十三の姿。
これはリアルの話ですが、
昔から金融業界には不正な融資によって裏金を得ることは、バブルの時代を例にせずとも金融マンの常識です。
メガ銀行の支店長になれば一軒家が建つということが、“誠しやか”に言われてきたこと。
しかし、そこには金融庁など監督官庁の目が光っていて権力者や有力政治家の庇護がなければ出来ません。
そこに、様々な形の裏金の存在意義が生まれてくるのです。
その時に現金が授受されることもあれば、天下りという形で堂々と対価性のない振込みがなされることもあります。
では、千代の兄・一男のケースはどうであったのかを想像しますと、
1話で登場した神田精密のように、銀行から融資を受けるために決算書を書き換えて粉飾し不正融資を受けたが、裏金作りをさせられ金を銀行の幹部に吸い上げられていた。
融資をした銀行幹部は、発覚しないように有力政治家の粟田口十三の秘書にその裏金の一部を渡していた。
ということが考えられます。
回想シーンでは、一男は借りた金を返せなくなり失踪したことになっているのです。
さらに結末への展開を簡潔に記せば、
・ 千代の兄・一男のケースとは別に、萬敬太郎(江口洋介)と鰐淵五月(室井滋)のどちらかあるいは両方がかつて粟田口十三の秘書で、裏金の流れが捜査当局や検察に目をつけられた。
・ すると粟田口十三はその責任を、裏金を管理していた秘書(萬や五月)に押し付け、萬や五月は“詰め腹を切らされて”刑務所に入った。
・ そして現在は、萬敬太郎も鰐淵五月も粟田口十三とは表向き関係を断っているものの、つながりは保っている。
・ そして最終回の結末では、千代の兄・一男のケースのからくりがすべて明らかになり、秘書達の怒りに後押しされて、萬と五月は粟田口十三との裏のつながりも断ち千代の復讐に立ち上がる。
と予想します。
まとめ
結末では萬も五月も秘書軍団全員が粟田口十三を追い詰めようとしますが、懲らしめることは出来ても、他の悪人のようには失脚させることは出来ないと考えます。
そうでなければ、エグゼクティブプロデューサー・内山聖子氏が目論むように、このドラマ「七人の秘書」が「ドクターX~外科医・大門未知子~」のようにシリーズ化しないからです。
ドラマを見るのにおすすめな動画配信サービス
<FODプレミアム>
現在放送中・予定の以下のドラマが無料で視聴可能
※詳しくは以下のタイトルをクリック!
- 2週間無料体験キャンペーン中
- フジテレビのドラマ・バラエティが充実
- 雑誌の最新号が読み放題
- 最大1300円分のポイントが毎月もらえる
- 無料期間も1300ポイントもらえる
- 電子書籍購入は20%ポイント還元
<Paravi>
現在放送中・予定の以下のドラマが無料で視聴可能
※詳しくは以下のタイトルをクリック!
- 2週間無料体験キャンペーン中
- TBS、テレ東の番組が充実
- 毎月500円分のParaviチケットがもらえる
- Paraviオリジナル番組が面白い
<Hulu>
現在放送中・予定の以下のドラマが無料で視聴可能
※詳しくは以下のタイトルをクリック!
- 14日間無料体験キャンペーン中
- 日本テレビの番組が充実
- 海外ドラマが充実
<U-NEXT>
現在放送中・予定の以下のドラマが無料で視聴可能
※詳しくは以下のタイトルをクリック!
- 31日間無料体験キャンペーン中
- 他社を圧倒する見放題作品数
- 無料体験に登録すると600ポイントもらえる
- 雑誌70冊以上が読み放題
- 映画館もお得になる