ドラマ「遺留捜査第6シリーズ」サックスのリードって何？詳しく教えて！

ドラマ「遺留捜査第6シリーズ」6話で糸村が拘った遺留品は殺害された男が持っていたサックスのリードでした。

劇中でこの品の説明はあったのですが、簡単で楽器の経験者以外で十分理解できた人は少なかったようです。

ネットでは「リードに書いてる数字知らん人は知らんよなぁ」「リードって竹でできてるのか」と云った声もありました。

そこでドラマ「遺留捜査第6シリーズ」6話に登場したサックスのリードについて解説し、そのリードから事件の被害者が伝えたかった想いについて考察してゆきます。

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サックスのリードって何？

♪～瞼を閉じてサックスの嘆きを聴こうじゃないか～♪

これは石原裕次郎がデュエットで歌うヒット曲「銀座の恋の物語」、通称「銀恋」のサビ前の一小節ですね。

このサックスの震えるようなビブラート音が「嘆き」に聞こえるのは、リードがあるからなのです。

口にくわえたマウスピースに装着されたリードが振るえることによって音を出すため、サックスをリード楽器と呼ぶこともあります。

リードって何から作られるの？

ドラマでは殺害された新庄リュウ（葛山信吾）が持っていたリードは、琵琶湖尾高葦で作られていましたが、実際に木管楽器で使われているリードはケーンと総称される葦の仲間の植物から作られています。

新庄が劇中でやっていたように葦の茎を4つに割って、それを削り作ります。

リードってこうやって作るんですね。TVから作り方を学びました😅#木曜ミステリー『遺留捜査』｜テレビ朝日 pic.twitter.com/YASaTHgTLo

— ころたま Rolling Balls (@PuvooW) February 18, 2021

リードには固さがあって音の質感が違うので、ジャズ用やクラシック用など用途・曲目によって演者は選ぶのだそうです。

装着の仕方は、マウスピースにリードの平らな面をあててリガチャーという締め金で固定します。

このリガチャーを使う工程によっても音色に影響があります。

それほどリードは繊細な器具なのですね。

リードって消耗品だったの！値段は？

新庄リュウは琵琶湖の畔で子供が葦笛を吹くのを見てリードに使えると直感し、自作したのですが、リードって本当に演奏家自身で作れるものなのでしょうか？

リードは震えて音を出す楽器の核心部分ですので寿命があります。

メーカー（ヤマハ）では1～2週間で交換が必要だとホームページで説明しています。

値段が高いものだと負担が重いですね。

そこで、Amazonや楽天で調べてみると、

10枚で3000円前後から5000円くらいまでが相場でした。

曲の種類によって替える必要もあるので、決して安いものでもないのかな？

琵琶湖でリードは作られているの？

琵琶湖のヨシから作られたリードか。
#遺留捜査

— Hαrum! Kαbαno (@ParadiseCat0526) February 18, 2021

琵琶湖には葦（ヨシとこの地方では呼ぶ）の群落はたくさんあって、水質の保全や魚や野鳥の住処として環境保護にも役立っているそうです。

しかし、その葦を利用したリードつくりが盛んに行われていることも無い様子です。

ドラマの中で登場した琵琶湖尾高葦というのももしかすると創作だったのでしょうか？

いくら検索してもヒットしませんでした。

琵琶湖発の国産リードねえ　#遺留捜査

— めじ野ろえ（めじの・ろえ） (@nocchi77) February 18, 2021

たぶん実在するセイタカヨシからの発想名のかも知れませんね。

世界ではフランスの南東部ヴァール地方で栽培されたケーン（葦）が最高級品とされていてリードメーカーもここのものを使っているそうです。

まとめ

ドラマ「遺留捜査第6シリーズ」6話に登場したサックスのリードって調べてゆくうちに奥の深いものであることが解って来ました。

お父さん！カラオケで、「銀恋」を歌うときにはリードのことを思い出してください。