2021年版の「遺留捜査第6シリーズ」1話が放送されました。
主人公の京都府警の刑事・糸村繁(上川隆也)は、あいかわらず現場で自分が発見した遺留品に拘り、独自の捜査に没頭し特別捜査対策室のチームプレーを無視していましたね。
しかし今回もその糸村のスタンドプレーが、事件を解決に導いています。
警察の組織捜査は意味が無いのでしょうか。
ドラマ「遺留捜査第6シリーズ」冒頭で、糸村はなぜ遺留品捜査に独り走るのかを考察します。
2021年1月14日から放送予定の「遺留捜査 第6シリーズ」は、2011年から続くシリーズのドラマです。 1話完結で事件を解決していく刑事ドラマで、主人公・糸村聡(いとむら さとし)を上川隆也さんが演じています。 事件現場に遺さ[…]
糸村の職場経歴
まず糸村繁という刑事を知るには、警察に採用されてからの職場経歴を追跡する必要があります。
所轄でも実務研修期間を終了した糸村は、警視庁捜査1課の科学捜査係に配属されいきなり現場遺留品を端緒に保険金目的の嘱託殺人事件をみごと解決して見せます。
傷害致死で決着寸前の事件だっただけに、同僚刑事からは賞賛ではなく強い反発と警戒の洗礼を受けたのです。
それでも、糸村繁という刑事は怯(ひる)むことを知りません。
却って意地でも「遺留品」が語る犯罪者の微妙な心理や動機といったふつうの刑事では見逃してしまう、そこに隠れた謎を解く鍵を見つけ出そうと躍起になってゆくのでした。
ただし、組織捜査が基本の現在の警察では糸村のようなスタンドプレーが受け入れられることはありません。
捜査1課を追い出され、月島署の刑事として再出発を余儀なくされたのです。
しかし、所轄でも「遺留品」に拘る単独の捜査に固執するあまり、本部への連絡を怠り容疑者を死なせてしまうというミスを犯してしまいます。
真犯人を見つけ出し捕まえることで処分を免れますが、京都府警への転勤を命ぜられたのです。
糸村の遺留品に対する思いとは
そもそも「遺留品」とは何なのでしょうか?
遺留品は、人の死後に残された物品のことを云います。主に亡くなった人が所有していた遺品のようなもの。
ですから、殺人現場に犯人が残した凶器や着衣のような証拠品とは違い普通なら、警察が押収しない物品です。
こう云った遺品(遺留品)を領地(警察が預かること)するには裁判所の許可状が必要となります。
遺族に提示して、リストを作成し1部を預り証として相手に渡すのが規則です。
しかし糸村は、遺留品には被害者の何かしらの思いが宿っていると考えるのです。
そこに事件の犯人やその動機が隠れていて、
被害者 - 遺留品 - 犯人
の関係を解き明かすヒントが必ず見つかると信じているのです。
ですから、糸村は裁判所の許可状を被害者の親族に提示することなく、遺留品を現場から持ち去るのです。
これまでに印象に残った遺留品
糸村が拘ってきた遺留品は数々ありますが共通していることは、被害者をはじめ事件の関係者の秘められた過去の痕跡が隠れていることです。
それが犯人側からすれば事件の動機であったり、被害者側からすれば捨てられない過去の記憶だったりします。
例えば、シリーズ4の2話、筆者にとって衝撃的だった遺留品は「焦げた将棋の駒」です。
赤木という放火常習犯が遺した焦げた京都将棋の駒が真実を解明する大きな鍵となった事件です。
少年時代からただひとつの救いだった将棋が自らの潔白を証明し、糸村が保険金殺人の犯人を追い詰める決め手となったのです。
シリーズ1の9話ですが、身元不明遺体の「空のマッチ箱」と「裏に番号が書かれたレシート」糸村が追跡した遺留品。
結果的には「ピンホールカメラ」。いずれも被害者にとってあまりにも悲しい恋の思い出の品だったのでした。
更にシリーズ5の1話では、
糸村が危険を顧みず岩山に登り壊れるように細工された「カラビナ」を発見したところから始まって、住職の娘が大切にしていた「ほっす(住職がお払いに使う道具)」の秘話に至る遺留品の語る真実には、心動かされる思いを感じました。
糸村が単独捜査でも遺留品に拘り走る理由
「僕に3分間だけ時間をください」
これは、糸村が事件を解決してから事件関係者に語る決め台詞ですが、3分で終わった例はありません。
ここが、ドラマ「遺留捜査」の一番の見どころで、糸村が単独捜査でも遺留品に拘り走る理由がここにあるからです。
この場面は、犯人を理屈で追い詰める「相棒」の杉下右京とも、科学的証拠(エビデンス)で説得する「科捜研の女」の榊マリコとも、事件が一件落着しているという点でも違います。
どうして毎回そこに行き着くかと云えば、事件の背景にある人間の過去への拘りを解き明かすことに、この「遺留捜査」のテーマがあるからです。
実際の刑事事件は、犯人が捕まればお仕舞ではありません。
事件の加害者、被害者双方に傷を負って生きてゆかねばならない運命が待っているのです。
被害者には被害者なりに、犯人には犯人なりの事件に至る事情や伏線があって、事件に至っていると考えられます。
そこを解き明かして関係者に示して置くことは、犯罪の予防上大切なこと。
今作1話で、被害者・深谷成章の妻・美幸への深い愛を糸村が解き明かしておかなければ、美幸の成章に対する誤解した気持ちを治すことは出来なかったでしょう。
糸村が単独捜査でも遺留品に拘り走る理由は、ここにあるのです。
まとめ
糸村が遺留品捜査に独り走る理由は、事件の背景にある人間の過去への拘りを解き明かすことにありました。
それが、事件そのものをも解決し、関係者の心を事件から開放することになるからでした。
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