「半沢直樹2」谷川幸代って鍵をにぎる鉄の女なの？西田尚美って誰？

政府の意向に逆らい債権放棄を拒否した半沢直樹（堺雅人）。

帝国航空の自主再建の道を探ってリストラされる人員の再就職先を見つけ出しましたが、そこにも白井大臣（江口のりこ）の容赦ない権力行使が襲ってきました。

このあとは帝国航空のメインバンク開発投資銀行担当者・谷川幸代（西田尚美）が半沢の命運を別けるキーパーソンとなります。

ドラマ「半沢直樹2」では、谷川幸代がどうして半沢の運命の鍵をにぎる鉄の女になるのかを考察し、谷川を演じる西田尚美さんとはどんな演技をする女優なのかを解説します。

開投銀の谷川ってツンデレ女怖くない

「一緒に政府の横暴に立ち向かいましょう！」と持ちかけた半沢に、「私どもの銀行は債権放棄を検討しています」と冷たく突き放した開発投資銀行担当者・谷川幸代。

鉄の女と呼ばれ、メインバンク開投銀のエースとして帝国航空の再建を担ってきた人物です。

ドラマでは描かれていませんが、今までは開投銀の債権を保全するために帝国航空に対し大胆なリストラを含む要求を強く突きつけて来たに違いありません。

それが、“鉄の女開投銀のサッチャー“と陰口を叩かれてきた理由なのです。

半沢直樹に出てくる鉄の女こと谷川、ツンデレすぎて愛おしい。ファンアート描きたい

— ね (@uttmkimkmk) August 24, 2020

西田尚美、早くも『半沢直樹』効果を実感　愛犬の散歩中「鉄の女！」と言われる https://t.co/SarYOem95P

— たかちゃんのアンテナ（サイト） (@takachan321site) August 25, 2020

谷川、ツンデレやん #半沢直樹

— 初瀬＠フェデ (@Gelogul7) August 23, 2020

その谷川が、リストラによる会社再建を放棄し7割の債権カットというバンカーにとって理不尽な政府の要求に応じようとするには何か深いワケがありそうなのです。

谷川って半沢の味方なの敵なの？

但し、谷川には半沢のバンカーとしての無念さも切り捨てられない思いもあるのです。

それが、半沢の再建策を支援することになる再雇用先スカイホープ航空の紹介という行動に表れています。

しかし、谷川の所属する開発投資銀行は政府系金融機関のもつ宿命を背負っています。

それは、“政府の政策に沿った金融活動”という目的です。

それが、国策として正当なものであるかどうか、政治家の利害に根ざしたものであるかどうかは別にして、打ち出された政策に沿った判断をしなければならない立場が谷川にはあります。

そして、それに反した時は、開発投資銀行は民営化への道を余儀なくされるのです。

実は既に発足したばかりの新政権下ではすでに、その議論が始まっていたのです。

鍵をにぎる鉄の女ってどういうこと？

しかし、逆に考えれば、開投銀が民営化されれば政府の意向に沿った債権放棄という方策は無視できるのです。

銀行として“融資した金は回収する“という鉄則を守ることが出来るばかりでなく、融資先にリストラによる再生を促し、蘇えらせることだって可能です。

谷川がその意思を貫き通せるかどうかは、ドラマ7話の終盤に明らかになる開投銀の民営化が決定される閣議に掛かっています。

但し、谷川と白井大臣は共に上を目指す女同志。こんな行動に出る可能性が無い訳ではありません。

・　開投銀の民営化が決定されても女同志で手を組んで、銀行の債権放棄を半強制的に推進する。

そこには、谷川の帝国航空幹部役員への白井大臣の密約というファクターが隠されていたとなると現実味がでます。

帝国航空の再生は、役員に就任してから思う存分にやって下さい！

そう、白井大臣に促されたら谷川だって心が動くはずです。

原作小説の展開がドラマで覆（くつがえ）ることは、これまでいくらでもありました。

そればかりではありません！

開投銀の民営化が即、債権放棄の拒否とはならない可能性もあります。

民営化しても、政府の支援を受けることを条件に債権放棄には応じることだってあり得るのです。

東京中央銀行のように銀行内に紀本常務のような裏切り者が、開投銀にもいないとも限りません。

政治家と結びついて、自分の出世と裏金のような実利を得ている銀行内の裏切り者が。

谷川だって可能性ゼロと云う訳じゃないでしょ。

なにしろ”鉄の女”ですから。鉄も”金”属ですし。

それはともかく、

果たして、谷川がどう行動するかが「鍵をにぎる鉄の女」の面目躍如たるところなので、どうぞお見逃し無く！

谷川幸代役の西田尚美さんって誰？

実は、政府系金融機関の担当者“鉄の女サッチャー”谷川というお堅い役柄を演じている西田尚美さんですが、ファッションモデル出身の芸能人です。

文化服装学院を卒業し、「an-an」や「non-no」といった女性ファッション誌のモデルとして紙面を飾っていました。

その後女優に転進した西田さん、数々のドラマや映画に出演します。

鉄の女役の西田尚美さん

白い巨塔では正義感が強い、違う意味で鉄の女だったよねw#半沢直樹 pic.twitter.com/WsuLk5piYa

— もりあか (@northmoriaka) August 23, 2020

その西田さんが、女優として頭角を現したのは2003年からフジテレビで放送された医療ドラマ「白い巨塔」。

医療事故の鍵を握る看護婦・亀山君子役の演技です。

この役は、裁判で証言を翻（ひるがえ）す重要人物で、立場とモラルの間で揺れ動く難しい役柄。

西田尚美さんの演技は原作の意図を忠実に表現する素晴らしいものでした。

その演技が注目をされ、松本清張の「疑惑」などドラマの集大成と言われる作品にも出演。

そんな西田さんでしたが、2014年には自身の新境地を開くことになるドラマ「三匹のおっさん」で、おっちょこちょいの嫁さん役を好演します。

西田尚美さんが出てきたら頭の中は三匹のおっさんなんだが#半沢直樹#北大路欣也

— 獅子 (@White_Field) August 16, 2020

こちらのコミカルなキャラがこのところの西田さんのスタイルになりつつありました。

例えば、「メゾンドポリス」での婦警・杉岡沙耶役では野口五郎さん演じる藤堂との元夫婦。

ちょっといい距離感の微笑ましい関係で、登場が楽しみでしたね。

鉄の女は、西田尚美さんか。
相棒の毒婦やら、メゾンドポリスの鑑識とか凄かったな。 #半沢直樹

— ユーキ。 (@yukiguns) August 16, 2020

サバサバしていて、少し他人の心情がわかる女性の役柄、どこか西田さんの役に共通したものを感じます。

「半沢直樹2」での谷川幸代役を演じる西田尚美さんに期待です！

まとめ

ドラマ「半沢直樹2」に登場する開投銀の谷川幸代は“鉄の女サッチャー”と呼ばれる物語の展開の鍵を握る人物です。

谷川の行動次第では半沢の運命も大きく変わってしまいます。

「白い巨塔」では主人公・財前五郎を奈落の底に突き落とす証言者を演じた西田尚美さんは、「半沢直樹2」ではどんなサプライズをみせてくれるのでしょうか！