2019年11月22日公開の「アナと雪の女王2」、もう観に行かれた方も多いと思います。
劇中で、どうしてエルサだけ魔法が使えるのかという謎と共に、4つの精霊が出てきました。
「結局あれなんだったの!?」という方も多いかと思います。
ここでは、そんな4つの精霊についてと、5つめの精霊について考察していきます。
ストーリーのネタバレも含みますので、まだ劇場で観ていない方はご注意ください。
2013年に公開された「アナと雪の女王」の3年後の物語である「アナと雪の女王2」は2019年11月22日に日米同時公開され 公開からわずか10日で興行収入40億円を突破したほどの超人気作です! そんな「アナと雪の女王2」のDVD[…]
この記事を読むとわかること
- アナ雪2の精霊の名前
- アナ雪2の精霊の正体・モデル
- アナ雪2の精霊のマークについて
- アナ雪2の5つめの精霊について
映画【アナと雪の女王2】の精霊について
風の精霊“ゲイル”
紅葉。落ちた葉っぱでアナ雪ごっこしてる子供が微笑ましかったな pic.twitter.com/5zvQ1FnQjM
— 煌向順平 (@Hyuuga_time) November 24, 2014
魔法の森に足を踏み入れて最初に出会う精霊です。
姿こそ見えないものの、アナとエルサ達を竜巻で巻き上げたりオラフに落ち葉をぶちまけたりといたずらっ子の精霊でした。
オラフが“ゲイル”と名付けました。なつっこいキャラクター同士で気が合うのかもしれません。
正体・モデルの考察
16世紀にパラケルススが書いた『妖精の書』の中で、風の精霊シルフは人間の目には見えないと書かれています。
“シルフ”という名前も、由来はラテン語とギリシア語の合成語で“森の妖精”のような意味になります。
姿は見えないけど森の中でいたずらをしている、ゲイルのモデルになっているのではないでしょうか。
火の精霊“ブルーニ”
『アナと雪の女王2』
大人なアナ雪❄️
エレメントの精霊とかツボ⭐︎この季節に観るのが良きかな…
#IntoTheUnknown pic.twitter.com/iK8qlWaMD0
— 朝凪映心 (@eishin_asanagi) November 25, 2019
トカゲかヤモリのような見た目の、ちっちゃくてかわいい精霊。
出会った時は森に火を放って飛び回り大暴れをしますが、エルサの氷が冷たくて気持ちいいのかよくなつく、かわいいやつです。
正体・モデルの考察
前述のシルフと同じ妖精の書の中で、サラマンダーという精霊が登場します。
これによればサラマンダーは斑点を持つ小さなトカゲの姿をしているそう。
名前の由来はラテン語のsalamandra(サンショウウオ)で、一部のサンショウウオが焚き火などに遭遇すると湿った地面に潜ろうとすることから、まるで火の中から這い出てきたように見えることからついた名前だとか。
水の精霊“ノック”
アナ雪の馬ちゃん #Frozen pic.twitter.com/2bmdQg4EMz
— キンギョvol.2 (@falabella15) December 7, 2019
海から現れ、透明な水でできたような馬の姿をしている精霊。
出会ってすぐはエルサを海に沈めようとしたり、行く手を阻もうとします。
しかしエルサの力を認めてからは、その背中にエルサを乗せて水の上を走る頼もしい精霊です。
正体・モデルの考察
イギリス・スコットランド地方に、ケルピーという幻獣の言い伝えがあります。
手綱をつけた若い馬の姿で歩き疲れた人の前に現れ、背中に乗ると川に走って乗せたまま潜ってしまうというもの。
このケルピーですが、うまく乗りこなして操ることができれば、どんな馬にも劣らない働きをするとのこと。
名前については、ゲルマン神話にノッケンという水の精霊が出てきます。
これも、スカンジナビア半島では“小川の馬”と呼ばれていて、霧のような天気の間にだけ川の近くに現れるとか。
エルサの力を認めてからのノックの働きぶり、霧のかかった魔法の森の近くに現れることから、このケルピーとノッケンがモデルではないでしょうか。
大地の精霊“アースジャイアント”
このアースジャイアント
マシュマロウのフロート改造すれば作れそうじゃん
実際のサイズは、マシュマロウの比じゃないほどデカイけど多分#もしFrozen2Fantasyがあったら pic.twitter.com/I5HAJJWebr
— westergaard❄︎みせて、ハンスを🍤 (@westergaard2319) October 6, 2019
ノーサルドラの村に立ち寄った際に姿を見せた巨大な精霊・アースジャイアント。
昼間は川で眠っており、夜になると動き出すことが多いようです。
ストーリー終盤ではアナに導かれてダムを破壊してくれる、味方にいれば頼もしい精霊です。
正体・モデルの考察
ヨーロッパなどの神話、伝承では巨人は神様、もしくは怪物として描かれていることが多く、アースジャイアントに近いものは見つかりません。
強いて言うなら、日本のダイダラボッチという妖怪が近いのではないでしょうか。
ダイダラボッチは、山を作ったり湖を掘ったり、川を作って水が流れるようにしたりといった伝承が残されています。
ディズニーがダイダラボッチをモデルにしたとは考えにくいですが、似た設定だとは思いませんか?
映画【アナと雪の女王2】の精霊たちのマークについて
精霊たちにはそれぞれマークがあります。
序盤でエルサが魔法の力を放った際に現れた結晶や、魔法の森の入口にある石碑にマークが刻まれています。
これらは、風、火、水、大地の4つの精霊のマークですが、5つめの精霊とそのマークが存在します。
前作のさらに前に船で旅に出て帰らぬ人となったエルサ達の母親が、形見として残したスカーフに、そのマークが描かれています。
スカーフの柄では、4つのマークの真ん中に5つめのマークが描かれています。
5つのマークを合わせると雪の結晶のような形になり、ストーリー終盤で明かされる5つめの精霊とは、エルサ自身のことなのです。
映画【アナと雪の女王2】の精霊たちの考察・まとめ
オラフの豆知識から始まり、劇中で何度も出てくるキーワードとして「水は記憶を持つ」という言葉があります。
その水を凍らせて形を浮かび上がらせ、水が持つ記憶を描き出すエルサの魔法が、人間と精霊の橋渡し役になる。
女王としてアレンデールで暮らしていた時よりものびのびと輝くエルサの姿は、5つめの精霊として前作以上にありのままの姿なのでしょう。